ジスロマックで性病ヘルペスは治療可能?

性病に感染した際の治療法として抗生物質の服薬が行われることが少なくありません。
性病には細菌性感染のものが多いためです。
ジスロマックは近年使用されている抗生物質の中で最も評価の高い抗生物質の1つであり性病以外の感染症治療においても幅広く服用されています。

性病の治療にもジスロマックが用いられることが少なくないため、あらゆる性病にジスロマックが効果的であると捉えられる傾向もありますが、性病の種類により効果の出る場合とでない場合があります。
効果の出ない性病にジスロマックを使用したとしても再発してしまったり、最悪の場合、症状が悪化してしまったりする恐れもありますので、違いをよく理解しておく必要があります。
ジスロマックが効かない性病の代表が性器ヘルペスです。

性病には細菌によって感染する細菌性のタイプのものとウイルスによって感染する感染性タイプのものがあります。
ジスロマックは細菌の感染を抑える抗生物質ですので、細菌性のタイプの性病に対して有効です。
具体的にはクラミジアや淋病などの性病です。
一方、性器ヘルペスはウイルス性の性病です。

ヘルペスはウイルスの一種であり、人間の皮膚に水泡を引き起こします。
唇や口の周りに水泡ができるものを単にヘルペスと呼びますが、これもヘルペスウイルスで引き起こされるものです。
正式には口唇ヘルペスと言います。
口唇ヘルペスは咳やくしゃみや食器の共有などから感染するのに対して、性器ヘルペスは性行為によって感染しますので感染経路は違いますが、性器ヘルペスとほとんど同じ原因で発症するものです。

どちらも水泡や痒みなどの症状がでます。
口唇ヘルペス以外では、子供の頃にかかることの多い水疱瘡もヘルペスウイルスによって発症します。
口唇ヘルペスも水疱瘡も抗生物質ではなく抗ウイルス薬で治療しますので、性器ヘルペスの治療にもジスロマックなどの抗生物質ではなく抗ウイルス薬を用いるのが有効です。

ヘルペスは抗ウイルス薬で治療しよう

ヘルペスウイルスは皮膚のみではなく神経にまで侵入してきますので、飲み薬の抗ウイルス薬を服用して体全体を治療するのが効果的です。
いくつかの薬がありますが、代表的なのはバルトレックスです。

バルトレックスはある程度の期間にわたって服用することで、身体全体のウイルスに対抗するタイプの薬ですので、長期間服用する必要があります。
性器ヘルペスが発症した場合は、約1年間、バルトレックスを服用するのが一般的です。
これには潜伏期間があるとともに、性器ヘルペスは口唇ヘルペスに比べて再発の頻度が高く、長期的に治療する必要があるからです。

服用方法はおおむね1日1錠を2回程度です。
症状を見ながら使用量を減らす場合もありますが、その場合も、しばらく飲み続けることで完治を目指します。
大切なのは、服用を始めて症状がおさまっても、勝手に服薬を中断してしまわないことです。
症状がおさまったとしても、それは症状が見えなくなっただけであって、ウイルス自体は体内に潜伏していますので、根治しなければ再発する可能性があるためです。

性器ヘルペスの再発予防を目的としてバルトレックスを用いる場合には健康保険が適用されます。
もっとも再発頻度が一定数以上なければ適応されませんので医療機関等での確認が必要です。
バルトレックス以外の抗ウイルス薬としてはゾラビックスなどがあります。

性器ヘルペスの治療には抗ウイルス薬が有効であることを説明しましたが、症状の重さや治療方法などには個人差があります。
水泡や痒みなどの自覚症状があったとしても性器ヘルペスでない可能性や他の性病を併発しているかもしれません。
バルトレックスが合わない体質の場合もあります。
気になる症状がある時は、まず医療機関に相談することをおすすめします。